子犬を迎え入れたばかりの飼い主さんにとって、最初の食事選びはとても大切です。子犬は成長期に多くの栄養を必要とし、その食事が将来の健康や体作りに大きな影響を与えます。このガイドでは、子犬用ドッグフードの選び方や、成長期の食事において気をつけるポイントを詳しくご紹介します。愛犬が健やかに成長できるよう、適切なフード選びのコツを一緒に学んでいきましょう!
子犬用ドッグフードの選び方のポイント
ライフステージに合ったフードを選ぶ

子犬には成長期に必要な栄養がたくさん含まれたフードが必要です。パッケージに「子犬用」「パピー用」と書かれているものを選びましょう。成犬用フードでは、成長期の子犬に必要な栄養が不足することがあるので、必ずライフステージに合ったものを選ぶことがポイントです。
ライフステージとは、犬が成長していく過程での各段階のことで、年齢や成長に応じて必要な栄養やケアが変わってきます。それでは、ライフステージの種類を詳しく紹介します!
1:子犬期(パピー期)

年齢:生後0~12ヶ月(犬種によって異なります)
子犬期は、最も成長が早い時期です。この期間は、骨や筋肉が急速に発達し、免疫システムも強化されていきます。そのため、高たんぱく質、カルシウム、ビタミン、脂肪が豊富に含まれたフードが必要です。消化機能もまだ未熟なので、消化しやすいフードが理想的です。また、社会化のためのトレーニングもこの時期に始めることが重要です。
哺乳期(授乳期):生後30日頃まで | 哺乳期(授乳期)は、子犬が生まれてから生後0〜6週間程度まで続きます。この間、子犬は母乳を通して必要な栄養をすべて得ます。特に生まれてから最初の数日間に飲む初乳(コロストラム)は、抗体がたくさん含まれていて、子犬の免疫力を強化し、病気から守る大切な役割を果たします。 |
離乳期:生後20~60日頃まで | 離乳期は、子犬が生後3〜8週間頃の時期を指します。この間に、子犬は母乳を飲むことから、徐々に固形食を食べることへと移行します。成長に伴い、母犬からの栄養だけでは不足してくるため、固形食が必要になってくるのです。 離乳が始まるタイミングは、子犬が歯が生え始める頃です。生後3〜4週間頃に、母乳を飲む一方で、少しずつ固形食を与える準備を始めます。最初はフードを水やお湯でふやかし、食べやすい状態にします。これにより、子犬は固形食に少しずつ慣れていきます。 |
成長期:1歳頃まで(大型犬では1歳6ヵ月、超小型犬では10ヵ月齢) | 成長期は、犬種によって異なりますが、一般的には生後3ヶ月〜1歳頃までが該当します。小型犬の場合、成長が早く1歳未満で成犬になりますが、大型犬や超大型犬では、1歳を超えても成長が続くことがあります。成長期は、その犬種ごとのライフステージに合わせてフードやケアを考える必要があります。 |
2:成犬期(アダルト期)

年齢:1歳~7歳(犬種によって異なります)
成犬期は、犬が最も活動的でエネルギー消費が多い時期です。この期間は、筋肉を維持し、適切な体重を保つためのバランスの取れた栄養が必要です。特に、高品質なたんぱく質と、脂肪を摂取することが大切ですが、過剰なカロリー摂取は肥満につながるので、量に注意します。また、活動量に応じたフード選びも重要です。運動量が多い犬は、より多くのエネルギーを必要とします。
3:シニア期

年齢:7歳以上(犬種によって異なります)
シニア期に入ると、犬の活動量が減り、代謝もゆっくりになります。この時期は、低カロリーで消化が良いフードが適しており、関節の健康をサポートするための栄養素(グルコサミンやコンドロイチン)を含んだフードが推奨されます。また、老化による体調変化に対応するため、抗酸化物質やビタミンEなど、免疫をサポートする栄養素も重要です。
成長期までの選び方を紹介
まずはドッグフードには、いくつかの種類があって、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。愛犬に合ったフードを選ぶのはとっても大事なことなんです!それでは、代表的な種類を紹介しますね。
1. ドライフード

特徴:カリカリした食感のフードで、最も一般的なタイプです。水分が少ないので、長く保存できて便利です。
- メリット:保存がしやすいし、コスパも良いです。それに、噛むことで歯石がたまりにくく、歯の健康を保つのにも役立ちます。
- デメリット:水分が少ないので、しっかり水を飲ませる必要があります。
2. ウェットフード

特徴:缶詰やパウチに入っている柔らかいフードです。水分が多くて、香りも強いので食欲がない時でも食べやすいです。
- メリット:水分がたくさん含まれているから、特にお水を飲むのが少ない子や、歯が弱くなった年齢の子にも良いです。
- デメリット:開けたらすぐに食べないといけないし、歯のケアも忘れないように気をつけましょう。
3. セミモイストフード
特徴:ドライフードとウェットフードの中間のような柔らかさのフードです。
- メリット:食べやすいし、ウェットフードほどではないけれど、ある程度の水分が含まれています。
- デメリット:保存はドライフードほど長くはないです。
これらのフードの中から、愛犬のライフステージに合ったものを選ぶのはとっても大事です。特に成長期の子犬には、通常の成犬用フードでは栄養が足りなくなることがあります。だからこそ、成長期専用の「パピー用」フードを選ぶことで、愛犬が健康に成長できるようしっかりサポートすることがポイントです。
1. 「パピー用」のフードを選ぶ
成長期には、必ず「パピー用(子犬用)」と明記されたドッグフードを選びましょう。成犬用のフードでは、成長に必要なカロリーや栄養素が不足してしまうため、成長期専用のフードが必要です。パピー用フードは、特に高たんぱく質や脂肪が豊富で、骨や筋肉の発達をサポートする成分がバランス良く含まれています。
2. 高品質なたんぱく質を含んだフード
成長期の子犬には、たんぱく質が非常に重要です。たんぱく質は筋肉や組織の成長をサポートするため、成長期のフードには高品質なたんぱく質がしっかり含まれているか確認することが大切です。肉や魚が主要な原材料として使われているフードを選ぶのがポイントです。
3. カルシウムとリンのバランスをチェック
成長期には骨や歯が急速に発達します。特に大型犬の場合、骨の発育には十分な注意が必要です。成長期のドッグフードには、カルシウムとリンが適切なバランスで含まれているものを選びましょう。これにより、骨格の発達がサポートされ、将来の関節や骨の問題を防ぐことができます。
4. 脂肪とエネルギー源のバランス
子犬は成犬に比べてエネルギーの消費が激しいため、脂肪やカロリーが多く含まれたフードが必要です。ただし、過剰に与えると肥満の原因になるため、適度な脂肪が含まれたフードを選び、量を調整しながら与えることが重要です。
5. 消化に優しい成分を選ぶ
子犬の消化器官はまだ完全に発達していないため、消化に優しいフードを選ぶことも大切です。プロバイオティクスや食物繊維が含まれたフードは、腸内環境を整えるのに役立ち、消化不良や便の問題を防いでくれます。
6. アレルギーに配慮したフード
もし愛犬にアレルギーがある場合は、グレインフリー(穀物不使用)や、特定のたんぱく質を避けたアレルギー対応のフードを選ぶことも考慮しましょう。アレルギーが心配な場合は、獣医師に相談して適切なフードを選んでもらうと安心です。
成長期までの与え方を紹介

1. 食事の回数を調整する
成長期の子犬は、エネルギーをたくさん消費しますが、一度に多くの食事を取ることができません。ですので、1日3〜4回に分けて食事を与えることが理想です。回数を増やすことで、子犬がエネルギーを効率よく摂取でき、消化器官に負担をかけずに食事を楽しむことができます。
2. 適切な量を与える
子犬は成長が早いため、栄養が必要です。しかし、食べ過ぎは肥満につながるため、フードのパッケージに記載された体重に応じた量を守ることが大切です。また、体重が急激に増えすぎないように、獣医師に相談して体重を定期的にチェックすることもおすすめです。
3. フードを徐々に切り替える
もし、成長期の途中でフードを変更する場合は、急に切り替えるとお腹を壊す原因になります。新しいフードを取り入れる際には、徐々に混ぜていく方法が良いです。例えば、最初の数日間は新しいフードを少しだけ混ぜ、その後徐々に割合を増やしていき、1週間ほどで完全に新しいフードに移行するのが理想です。
4. 水分をしっかり摂らせる
成長期には水分も非常に重要です。ドライタイプのドッグフードを与える場合は、常に新鮮な水を用意し、子犬が水を十分に摂取できるようにしましょう。水分不足は、消化や体調に悪影響を与えることがあるので、食事と一緒に水分補給もしっかり管理してください。
5. おやつの与え方に注意する
成長期の子犬におやつを与えることは、トレーニングやご褒美として良い方法ですが、カロリーのバランスに注意が必要です。おやつを与える量が多すぎると、必要な栄養を取る前に満腹になってしまい、フードから摂取すべき栄養素が不足してしまうことがあります。適切な量を守って与えましょう。
まとめ
子犬の成長期には、ライフステージに合った栄養バランスの良いドッグフードを選ぶことが重要です。パピー用のフードを選び、高品質なたんぱく質やカルシウム、脂肪が適切に含まれたフードで、愛犬の健康をサポートしましょう。また、食事の量や回数、アレルギーへの配慮など、成長期におけるさまざまな注意点も押さえておくことが大切です。正しいフード選びと与え方で、愛犬が元気で健康に成長できるようサポートしてあげてくださいね!